甘酒は室町時代頃からあった庶民の栄養ドリンク。
江戸時代には夏に、冷やし甘酒を売る物売りが人気だったそうです。そのため、俳句では夏の季語に入っています。
時代劇などでも、茶店で甘酒を注文してひと休みというシーンが出てきますね。
私の場合、糖質をとるのはあまり好ましくないので、甘酒は飲んだとしでも少しだけで控えているのですが、夫の夏バテ防止用にたまに作ります。
甘酒というと、ご飯を炊いたり、お粥を煮たりと面倒なイメージがありますけれど、私は米を入れず、糀とお湯だけで作ります。
多少コストは上がりますが、米を入れた甘酒よりアッサリ味でおいしいと思います。
甘糀(甘酒の素)のレシピ
材料 5~6人分
- 米糀 (冷凍)200g:室温にもどしパラパラにほぐす
- 60~65度のお湯 約400ml(糀が浸るくらいの量)
※器具はきれいに洗い清潔なものを使用
- 電気炊飯器
- 乾いた布巾
- 菜箸 1~2本
- 重石になるもの(皿、ボウルなど)
- ゴムベラ
- 保存瓶 (煮沸消毒して乾燥)
作り方
- パラパラにほぐした糀を炊飯器の内釜に入れる
- お湯を加えてゴムベラでよく混ぜる
- 炊飯器内を60度に保って、途中1~2回軽く混ぜながら4~5時間発酵させる
- 糀がトロリとして、甘くなっていれば完成
●炊飯器での発酵の仕方
- 糀とお湯を入れた内釜を炊飯器にセットし、乾いた布巾をかける
- その上に菜箸を渡して、隙間を空け、炊飯器の蓋をする。
- 蓋があいてしまう場合は、軽めの重石を乗せておくと良い。
- 「保温」のスイッチを入れて発酵させる
※炊飯器に「甘酒」用のボタンがある場合ば、使用説明に沿って発酵してください。。
●甘糀の保存
甘糀は3日程度なら、清潔な保存瓶などに入れて冷蔵する。
それ以上になる場合は、鍋に入れて一度沸騰させ、発酵を止めてから(火入れ)、冷まして冷蔵保存する
●甘酒の作り方
鍋に甘糀と1.5~2倍程度のお湯、塩ひとつまみを入れ軽く沸騰させる。
(甘さはお湯の量で調整します)
または、カップに大さじ2~3杯の甘糀とお湯または水を入れてかき混ぜる
メモ
糀200gが多ければ、半量でも作れます。
麹菌は70度以上になると死滅するので、発酵は60度前後を保って。
お好みですりおろし生姜を加えてもおいしいです。お湯の代わりに豆乳で割っても。
甘酒だけでなく、お砂糖代わりに料理に使うこともできます。
残った糀は保存袋などに入れ、冷凍保存できます。
ひとこと
甘酒には、ビタミンB,アミノ酸、食物繊維、ブドウ糖、オリゴ糖などの栄養素が含まれていて、飲む点滴といわれるほど栄養満点。